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×高度でアホな法術例
アホ話、第2段。
WOT一部をちょこちょこ見直ししています。
もしかしたら、年明け早々更新は難しいかもしれません;
WOT一部をちょこちょこ見直ししています。
もしかしたら、年明け早々更新は難しいかもしれません;
法術というのは使い方によっては、様々な効果を表す事が出来る。
それは術を構築する人の能力によって代わり、構築者が後から後から思いつけば無限とも言える数の法術が完成するだろう。
『やっぱ、魔法のような力があるとなればやる事はアレだろ』
『…また仮面ライダー話?』
『いや、ウルトラマン』
『は?』
翔太は自分は仮面ライダー派であるときっぱり言い切るほどに、仮面ライダーが好きだったようだ。
シリンと再会してから、ウルトラマンのような機能がある法術は聞いた事がない。
『ウルトラマンと言えば!!』
『巨大化?』
『そう!そして時間制限!』
『3分?』
『そうだ!カップラーメンができる前に戻らなければならない悲しい運命っ!!』
どのへんが悲しい運命なのかシリンにはさっぱりわからない。
ヒーローものは翔太に付き合ってみていた事もあったが、ここまで熱血できるほど面白いと思った事はなかった。
これが男と女の差なのだろうか。
『ちょっと巨大化できる法術できないか、一度考えてみた事があるんだよ』
『あれ?仮面ライダー派とウルトラマン派は仲が悪いんじゃなかったの?』
『仲が良かった時期もあったんだよ。そん時に、一度構築してみようと思ってな』
『で?できたの?』
『うんにゃ、無理だった』
きっぱりと否定して首を横に振る翔太。
そりゃそうだ。
人間が巨大化すると、巨大化分の質量が必要になる。
巨大化の幻術なら構築できるが、人間そのものを巨大化は難しいはずだ。
シリンでもぱっと構築が思い浮かばない。
『だから、ちょっと方法を変えてみて召喚術っぽくしたんだよ』
『召喚術?』
『巨大な何かを一時的に具現化するって感じで』
『あ~、なるほどね』
かなり強大な法力が必要になるだろうが、人間巨大化よりも現実味がある。
しかし、難しい事には変わりないはずだ。
『ただ、それには問題があった』
『問題?』
翔太が真剣な表情でびしっと指を一本立てる。
『召喚術自体は、法力を物質化すればいいわけで、形にはなったわけだ』
『おー、すごいじゃない』
『だが、そこで問題が発生した!』
悔しそうに翔太は拳を握りしめた。
法力の物質化ができたのならば、維持するのが短時間だろうから何が問題なのだろう。
物質化が一番難しい問題であり、それ以外の問題が思い当たらない。
『俺の想像力じゃ、ウルトラマンにならなかったんだよーー!!』
頭を抱えて叫ぶ翔太。
『一応人の形はできた!できたが、のっぺらぼうのまさに「千と千○の神隠し」の某キャラのような真っ黒のっぺらぼうに白い仮面!こわっ!!』
『ウルトラマン作ろうとしてなんでそうなんの!その方が怖いよ!』
『いや、実は術の発動前に「千と○尋の神隠し」のDVDを見ていたのが悪かったらしくて、ぱっと頭に浮かんだのがアレだったんだよな~』
『やり直せばいいだけじゃん』
『……あれのイメージが頭にこびりついてアレ以外の形が無理だったんだ』
しくしくといじけるようにして、翔太は床に指でののじを書く。
完全なるアホだ。
『で、結局その法術ってどうなったの?』
『ん、ああ。やたらと法力喰うから実戦での使用は満場一致で却下された。うう、俺の努力の結晶……』
当然だろう。
しかし、法力を物質化させたのは凄いとシリンはそう思う。
それがウルトラマンを作り出すという理由でなければ、素直に尊敬できたかもしれないのに…。
どうしても、こういうアホ話を聞くとどれだけすごい法術を構築していても尊敬という文字が頭には浮かびにくくなってしまうシリンであった。
それは術を構築する人の能力によって代わり、構築者が後から後から思いつけば無限とも言える数の法術が完成するだろう。
『やっぱ、魔法のような力があるとなればやる事はアレだろ』
『…また仮面ライダー話?』
『いや、ウルトラマン』
『は?』
翔太は自分は仮面ライダー派であるときっぱり言い切るほどに、仮面ライダーが好きだったようだ。
シリンと再会してから、ウルトラマンのような機能がある法術は聞いた事がない。
『ウルトラマンと言えば!!』
『巨大化?』
『そう!そして時間制限!』
『3分?』
『そうだ!カップラーメンができる前に戻らなければならない悲しい運命っ!!』
どのへんが悲しい運命なのかシリンにはさっぱりわからない。
ヒーローものは翔太に付き合ってみていた事もあったが、ここまで熱血できるほど面白いと思った事はなかった。
これが男と女の差なのだろうか。
『ちょっと巨大化できる法術できないか、一度考えてみた事があるんだよ』
『あれ?仮面ライダー派とウルトラマン派は仲が悪いんじゃなかったの?』
『仲が良かった時期もあったんだよ。そん時に、一度構築してみようと思ってな』
『で?できたの?』
『うんにゃ、無理だった』
きっぱりと否定して首を横に振る翔太。
そりゃそうだ。
人間が巨大化すると、巨大化分の質量が必要になる。
巨大化の幻術なら構築できるが、人間そのものを巨大化は難しいはずだ。
シリンでもぱっと構築が思い浮かばない。
『だから、ちょっと方法を変えてみて召喚術っぽくしたんだよ』
『召喚術?』
『巨大な何かを一時的に具現化するって感じで』
『あ~、なるほどね』
かなり強大な法力が必要になるだろうが、人間巨大化よりも現実味がある。
しかし、難しい事には変わりないはずだ。
『ただ、それには問題があった』
『問題?』
翔太が真剣な表情でびしっと指を一本立てる。
『召喚術自体は、法力を物質化すればいいわけで、形にはなったわけだ』
『おー、すごいじゃない』
『だが、そこで問題が発生した!』
悔しそうに翔太は拳を握りしめた。
法力の物質化ができたのならば、維持するのが短時間だろうから何が問題なのだろう。
物質化が一番難しい問題であり、それ以外の問題が思い当たらない。
『俺の想像力じゃ、ウルトラマンにならなかったんだよーー!!』
頭を抱えて叫ぶ翔太。
『一応人の形はできた!できたが、のっぺらぼうのまさに「千と千○の神隠し」の某キャラのような真っ黒のっぺらぼうに白い仮面!こわっ!!』
『ウルトラマン作ろうとしてなんでそうなんの!その方が怖いよ!』
『いや、実は術の発動前に「千と○尋の神隠し」のDVDを見ていたのが悪かったらしくて、ぱっと頭に浮かんだのがアレだったんだよな~』
『やり直せばいいだけじゃん』
『……あれのイメージが頭にこびりついてアレ以外の形が無理だったんだ』
しくしくといじけるようにして、翔太は床に指でののじを書く。
完全なるアホだ。
『で、結局その法術ってどうなったの?』
『ん、ああ。やたらと法力喰うから実戦での使用は満場一致で却下された。うう、俺の努力の結晶……』
当然だろう。
しかし、法力を物質化させたのは凄いとシリンはそう思う。
それがウルトラマンを作り出すという理由でなければ、素直に尊敬できたかもしれないのに…。
どうしても、こういうアホ話を聞くとどれだけすごい法術を構築していても尊敬という文字が頭には浮かびにくくなってしまうシリンであった。
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